2006年の菜園ライフ

目次
10 白菜の収穫
 9 晩秋の菜園 
 8 不安な米作り
 7 柴漬け         
 6 カラス対策       
 5 ズッキーニ育つ    
 4 初めての収穫     
 3 かぼちゃに期待!  
 2 今年の和さんの菜園 
 1 幸せ           





10 白菜の収穫 11月29日(水)

和さんが、白菜を漬けてくれた。3,4日して水が上がれば食べられるという。
味噌汁に入れる野菜も菜園で作っているので、肉や魚を買ってくれば食材もそろう。

田園生活を楽しんでいる金さん&和さんは、高級な衣類は欲しくないし、高額な時計を自慢するという趣味もない。
二人には、金さんのインターネットライフ、和さんの菜園ライフの他に、年に2,3回一緒に旅行するという楽しみがある。

普段はこうして和さんが作ってくれる新鮮な野菜が食べられる。
年金暮らしは楽ではないけれど、自分の身の丈にあった暮らしをしていれば不自由もない。

白菜が収穫できた 6つに切って漬けることに

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9 晩秋の菜園 11月10日(金)

和さんの菜園に白菜、アスパラ菜、ネギ、タマネギ、赤カブ、大根が育っている。庭先にある菜園なので食べたいときに採ってきて
いつも新鮮な野菜が食べられるのが嬉しい。

白菜 アスパラ菜とネギ タマネギと赤カブと大根
 

今年ナスの収穫も最後らしい。ピーマンも採れた。
サツマイモはもみ殻に入れて保存した。食べるときにもみ殻から出して使えば長持ちしそうだ。
カボチャは豊作で30個ぐらい採れた。味も良かったので子供たちにあげたりしたが、それでも残ったものは倉庫に保存している。


カボチャ

サツマイモ

ピーマンと秋ナス

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8 不安な米作り

2006年わが家のお米は前年に比べできが良かった。 
だが喜んではいられない。わが家の米作りはいま重要な岐路にたっている。
田おこし、田植え、稲刈りなど農業機械を使う仕事を一手にお願いしていた人が
この夏に突然の事故で亡くなってしまったのである。
来年は新たにお願いできる人を探すか、見つからない時には、町の農業公社に
頼むより仕方がない。
家での米作りをやめるのは農家がまるで農家でなくなってしまうようで寂しい
ような気もするが、もともと家に農業だけで食べていけるだけの農地が残って
いたわけでもなく、そこでの米作りも、長いこと人頼みで維持してきたのだから
仕方がない。甘んじて成り行きにまかせようと思う。
幸い数年前にできた町の農業公社が、農地の流動化を促進するための「農地賃貸借の斡旋」や「農作業の受委託
の斡旋」等の事業に取り組んでいて、年々利用者が増えているという。
この辺も高齢化が進んでいるので、そう遠くない将来に農地の流動化が加速することは間違いない。
その頃わが家がどう変わっているのだろうか?

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7 柴漬け 2006年8月5日(土)

 夏バテ防止に良いと和さんが柴漬けを作ってくれた。
 材料のなすとみょうがは家で採れるし、
 梅酢は今年10キロ漬けた家の梅が役だったという。

 なすは豪快に輪切りにし、みょうがはそのまま漬けてある。
 塩は梅酢に入っているので使わずに
 代わりに砂糖を少し入れて隠し味にしたという。

 お昼に冷や麦と一緒に食べると実に美味しい。
 「材料が殆ど家にあるから柴漬けの原価はタダ」と和さんが笑う。


原価はタダでも和さんの労力と愛情がたっぷり入っている柴漬けで
この猛暑も乗り切りたいものだ。

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6 カラス対策 2006年6月29日(木)

 最近、早朝からカラスの鳴き声がうるさいほどである。
 「かあ かあ」という声は親のカラスだろうか?
 その後に「かあ!かあ!」と子ガラス?の声が聞こえる。
 家の屋敷林に巣があるカラスの雛が育っているのだろう。

 和さんの菜園をカラスが荒らしたのはつい先日のことだった。
 せっかく実をつけたナスをツツイテ駄目にしてしまったのだ。
 その時の和さんのカラス対策は素早かった。
 ネットを買ってきてその日のうちにナスとトマトにネットを張ってしまった。

その日から菜園にカラスが寄りつかなくなったという。
次の日、和さんが菜園に行くとムクドリが一羽ネットに絡まってもがいていたらしい。
「可哀想に!」と放してやると、
ムクドリもそれ以来ネットに寄りつかなくなったと和さんが教えてくれた。 


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5 ズッキーニ育つ 2006.6.25(日)

 和さんの菜園で今年はじめて蒔いたズッキーニが育っている。
 5月に蒔いた種が芽を出したので3株にして育てているが、早くも
 収穫の時期を迎えたのだ。ズッキーニは金さんは初めての野菜だ。
 西洋カボチャの一品種だというが、キュウリに似ている。
 和さんが収穫したズッキーニでてんぷらと炒め物を作ってくれた。
 食べると淡泊でクセがない。
 これで、キュウリと違い栄養があるというから不思議だ。
 利尿作用があり便秘症にも効果があるというので、
 これから毎日でも食べようと思う。




※ ズッキーニ

見た目はキュウリに似ているが、カボチャ(ペポカボチャ)の仲間。緑果種と黄果種がある。原産地はメキシコで、ヨーロッパへは16世紀頃伝わった。旬は夏。開花して4-5日後の幼果(長さ20cm程度のもの)を食用とする。 フランス料理やイタリア料理によく用いられ、特に南仏の野菜の煮込み料理「ラタトゥーユ」には欠かせないものである。鉄板焼き にしてもおいしい。

          フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

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4 初めての収穫  2006. 6. 7(金)

 今年、初めて栽培した空豆を収穫した。
 昨年の秋に種豆を伏せて、冬の間寒そうに耐えていた苗は
 春の訪れとともにすくすくと育って薄紫の花が咲き、やがて
 バンザイをするように天に向かってサヤができました。
 何しろ初めてのことなので毎日楽しみに眺めていましたが、
 収穫の時期がわかりません。
 「上に向いているサヤが下を向けば大丈夫だよ」と
 近所のおじさんが教えてくれました。
 経験に基づく「タイミング」に改めて感心しました。

 長女に荷物を送る機会があり、空豆を一緒に送ることになった。
 「ずごい!空豆が採れたの!ところでサヤごと茹でればいいの?」と
 娘から電話がかかってきた。
  「いや〜ね、サヤから剥いて豆だけを茹でるのよ!」と私。

枝豆はそのまま茹でるから同じかと思ったようだ。
自分で作ったことがないのだから無理もない。マニュアル教育で経験が不足しているということかもしれない。

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3 かぼちゃに期待! 2006. 5. 5(金)

 
 和さんがじゃがいもの隣にかぼちゃの苗を植えてくれた。
 かぼちゃには、カロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、
 カリウムなどの栄養価が含まれているという。
 ビタミンC、ビタミンE、カロチンは美容効果や老化防止効果
 に加えて免疫力を高め風邪などを予防する働きもあるという。
 
 和さんの育てる野菜選びには基準がある。それは、
 「おやじに手がかかるので野菜は手のかからないもの」(笑い)
 だそうである。
 育てるのに手がかからないのが、かぼちゃとじゃがいもらしい。
 かぼちゃは収穫したあと、家で保存もできる。

       (菜園のかぼちゃ)

 結婚している娘たちにも分けてあげられるように、たくさん採れることを期待しよう。

         

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トマト ナス キュウリ さやいんげん

家の前にある和さんの菜園では、さやぶどう(さやえんど)と空豆、ネギに加えて
トマト、ナス、キュウリ、さやいんげんが育っている。
田んぼに水を入れていると、近いのでお天気の日に野菜に水をやるのも楽だという。
和さんは働き者で、採れたての新鮮な野菜を毎日のように料理してくれる。
金さんもそう若くないから、昔のように肉は食べない。
むしろ、採れたての野菜を毎日食べられるのは嬉しい。

都会には都会の楽しみがあるように
田舎には都会では味わえない楽しみがある。

花と緑に囲まれたわが家で、遊びに来る野鳥のさえずりを聞きながら。
金さん&和さんで今日ものんびり暮らしていこう。

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2 今年の和さんの菜園 2006. 4.22(日)

 天気が良いので、久しぶりにセニアカーで和さんの菜園を
 見に行った。
 家から200メートルぐらい先の畑には、じゃがいもが二列
 元気に緑色の葉を付けて育っている。
 和さんが天気を見てコツコツやったのだろう。
 もう20年以上前になるが、この畑は深い泥田だった。
 あの頃は金さんも和さんも勤めていたから、
 田植えは週末に膝上までつかりながらやったことを思い出す。

 その田んぼもいつからか土を入れて畑にした。
 今年もうまくいけば食べきれないくらい収穫がありそうだ。





家のスロープに続く和さんの菜園では、菜の花が終わったので、さやぶどう(さやえんど)うの棚と空豆、ネギが元気だ。まだだいぶ空いているので、他にもいろいろな種を蒔いて見たいと和さんが張り切っている。今年は和さんが植えてくれた芝桜がきれいに咲いている。
芝桜(4/22) 空豆 空豆とネギ サヤブドウ

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1 幸せ 2006. 1. 8(日)



 この冬は大雪と寒波の影響で野菜が高騰しているという。
 必要なあらゆる野菜を買わなければ手に入らない人には
 大変なことである。
 わが家では、少ないながら和さんが菜園で大根、キャベツ、
 白菜、 ネギなどを作っているので
 影響は少ないと和さんがいう。

 勤めを辞めてから、利根川河畔の町で
 車椅子の生活をしている金さんがインターネットライフ、
 和さんが菜園ライフと、
 のんびりと『熟年夫婦の田園生活』を楽しんでいる
 金さん&和さんにとって、自家製の野菜をたべられるのは幸せだと思う。



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