車椅子の生活をしている金さんにとって2005年は記念すべき年になった。
第一にあげられるのが、金さんが行動的になったことである。
今年、金さん&和さんで随分旅行したように思う。
5月に、敬くん&みっちょマンの結婚式に招待され鳥取に旅行した。車椅子の生活になってから初めての飛行機を利用した旅行になった。飛行機では車椅子の利用者に不便や不快なこともあったが、良い経験になった。
7月には、金さん&和さんで新潟からフェリーで北海道に旅行した。今年は気候の関係でラベンダーが少し遅れているということで、幸運にも富良野でラベンダーが咲き誇る広大な花畑に出会えた。車椅子の生活になって初めての船旅だったが、天気にも恵まれ快適な船旅だった。
8月には、金さん&和さんと長女夫婦、次女夫婦の6人で、金さんの故郷信州新町に敬くんが建てたログハウスに泊まった。結婚している娘たちと初めての旅行だったが、夏休みの良い思い出になった。
9月には、金さん&和さんとスーさん夫妻で群馬の宝川温泉に泊まり露天風呂に入った。スーさんは金さんのインターネットの友人である「ダンさんとカミさんのふるむ〜ん温泉」で出会った友人で実際に会うのは初めてだった。「ふるむ〜ん温泉」の掲示板に「露天風呂に入りたい!」と金さんが夢を書いたのを見て、スーさんが「お手伝いをしましょう」とボランティアを申し出てくれたのである。
11月には、金さん&和さん、敬くん&みっちょマン、姉さん夫婦で、信州のログハウスに泊まりリンゴ狩りをした。

金さんが車椅子の生活のため、出かける時は和さんが運転する自動車を使うが、幾つまで安全運転できるか?が課題である。

第二が11月に東京都武蔵野市の「武蔵野スイングホール」で開かれた「脳卒中のリハビリテーション〜いきいきとした生活を送るために〜」の講演会に講師として招かれたことである。リハビリテーション専門医の米本恭三先生の「脳卒中のリハビリテーション」の講演に続いて、金さんが脳卒中の経験者として障害のある自分が「いきいきとした生活を送るためにこんな事をしている」とパワーポイントを使って具体的な話しをさせてもらった。言語障害があるので聞きにくい点もあったと思うが、終わった後で本人とご家族が側に来て「参考になりました。これからうちでもやってみようと思います。」と言ってくれた。来てくれた人が一人でも前向きな気持ちになってくれたことがわかり嬉しかった。

第三に昨年建てたバリアフリーの家で、金さん&和さんが『熟年夫婦の田園生活』を、それぞれ工夫して楽しくやっていることである。金さんは訪問リハビリを基本において自主リハビリを頑張るのと並行してインターネットライフを楽しんでいる。和さんは菜園ライフのかたわら、太極拳をやっていたが11月からピアノを習い始めた。ピアノは認知症の予防にも役立つと期待している。そして、いつの日か演奏会がやれたら嬉しいのだが・・・。

 

  

“クリスマス”あなたを金さん&和さんの不思議な“クリスマス”にご案内します。 

〜さあ どうぞ トナカイに乗っていきましょう!〜    

  
 

   

車椅子の視線から 熟年夫婦の田園生活