信濃路バリアフリーの旅 一日目


2004年8月23日、24日、25日と墓参りを兼ねて故郷信州に旅行してきました。
今回は、ログハウスが見てみたいと息子が一緒でした。
ログハウスに行った日は何故か雨になる。
墓参りを済ませ、親せきに寄った後ログハウスに入った。
甥がメールで電気、水道などの使い方を図解してくれたの
で多いに助かる。
夏休み甥が来て作った丸テーブルに座ってみる。
5月に来たときにはまだなかったカーテンも素敵なのがつい
ている。
息子が「いいなあ、俺もこういうのが欲しいなあ!」という。
「欲しかったら稼いで建てればいいじゃないか」というと
「高いだろうな、俺は借金は嫌いだからな」という。
テラスに出て眼下の犀川の向こうに広がる大原の集落と
犀川の流れを眺める。
天気が良くないので北アルプスの峰峯はみえない。
しばし目を閉じて子どもの頃を思い出してみる。

真夏お昼を食べると仲間の子供たちと犀川に泳ぎに行く
その頃の田舎にはプールなどという洒落た遊び場はない
遊び疲れて上ってくる坂道のきつかったこと


犀川を挟んで左側が大原、右側が牧野島 犀川は手前から
上手(北側)に流れている。右手に牧野島城跡、正面の平ら
な所に犀峡高校が移ってきたのが見える。

夕方近所のおばあさんが野菜と美味しく漬かった小梅を持って
きてくれた。またメールをやり取りしている一学年下のKちゃん
が姉のJちゃんと一緒に来て話していった。
長いこと故郷に帰っても車椅子で泊まれる家がなかったので、
知り合いと落ちついいて話すこともままならなかったが、車椅子
で使えるログハウスができたので、友人に来てもらえれば話す
こともできる。
ログハウスの中はバリアフリーにできている。
甥が金さんの生まれた所に障害者にもやさしいログハウスを
作ってくれたのは嬉しい。
トイレも浴室も金さんにも使いやすい。
前回5月に来たときは疲れていたので入浴しないで寝て
しまったので今回は入ってみた。
金さんの家の浴室のように、手すりの位置や高さまで金さんに
合わせて作ってあるのとは勝手が違うので少し工夫して入った。

翌日24日は朝から晴れた。出発間際に同級生の親友のお母
さんが来てくれた。聞くと九十を過ぎているという。
久しぶりだったので、嬉しかった。
ログハウスのある金さんの生まれ育った故郷牧野島は牧
野島城跡がある城下町である。戸数はここに住んでいた頃
は八十数戸だったが今はどのくらいだろう?
学校の同級生もその頃は十人ぐらいいて、当時の村の中で
は最大の集落だった。
通りを車で通っても歩いている人には滅多に会えない寂しい
街並みを見て、賑やかだった子どもの頃を懐かしく思う。
通りの角の家に懐かしいサルスベリの古木が見えてきた。
日本の棚田100選 にも選ばれている信州新町の塩本を
四十数年ぶりに車で通ってみた。犀川沿いにある新町か
ら橋を渡って車で上ると20分もかからない。
金さんの中学生時代この塩本からも同級生が数人通学し
ていた。当時学校のあった所まで片道4〜5キロはあった
だろう。
起伏の多い山間の道を通学していた級友の顔が浮かんだ。
塩本は棚田100選に選ばれているが、塩本の棚田はなぜか
寂しい。町のホームページで宣伝もしていない。
そんな塩本で幼い子ども連れの若いお母さんに出会った。
農作業に従事しているようには見えないあか抜けたお母さん
だった。

二日目は湯田中温泉です。