那須高原・日塩紅葉ライン
(那須高原)



金さん&和さんで那須高原・日塩紅葉ラインにドライブ旅行してきました。
「那須高原に紅葉狩りに行こうよ!」と突然言った金さんに和さんが同調して決まった旅行でした。
急な旅行なので、空いている宿があるか心配しましたが、運良くインターネットで見つけたバリアフリーのぺンションが那須高原に予約できました。那須高原で始めて車いすのままで入れるスロ−プ付の露天風呂のあるペンション」というので楽しみです。





○ 宿の予約
 2006年10月29日(日)

嬉しいことに今年のドライブ旅行はお天気にも恵まれています。
10月29日の朝インターネットで調べると、10月31日と11月1日の栃木の天気予報はまずまずでした。宿の候補、「那須高原で初めてのバリアフリーペンション」の、「那須高原ガストホフ エール」の空室情報を確認して、和さんが電話しました。10月31日 102号室が予約できました。

○ 出発 10月31日(火)

家を9時半頃出発しました。
加須インターから約10分のわが家は東北自動車道を利用する旅行が一番便利です。それに東北自動車道は東名高速道路などに比べて空いているので走りやすいと和さんが言います。

車椅子生活をしている金さんが、旅行で一番気をつけているのが障害者用トイレの場所の確認です。 高速道路ではSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)に身体障害者用トイレが必ずあるので心配していませんが、高速道路のないところでは、主に道の駅を利用しています。しかし、残念なことに道の駅などの公共用のトイレが無い所も少なくありません。そこで、この頃の金さんは、用心のために旅行に携帯用のミニトイレと介護パンツを持参しています。
携帯用のミニトイレは、宿のバリアフリーの部屋が満室で取れないときに、普通の洋室の部屋を利用するときなどに使っています。介護パンツの利点は、はいていると安心するのかトイレの間隔が長くなることです。

※ 体幹障害がある金さんは携帯用のミニトイレを一人では利用できません。
  妻の和さんの助けを借りて利用しています。

※ 身体障害者用トイレのマークは決まっていません。
  左の画像は障害者のための国際シンボルマークです。

※ 金さんの旅行必需品


出発前、那須インターで高速道路から下りてからの障害者用トイレの情報が少なく心配でした。旅行の情報が載っている雑誌にも障害者用トイレの情報は見あたりません。高齢者や障害者で旅行する人が増えているので、これからの旅行雑誌はバリアフリーの情報を必ず載せることを要望したいと思います。

今度のドライブ旅行では、最初に東北自動車道の都賀西方PA(パーキングエリア)でトイレ休憩しました。ここの障害者用駐車場は普通車2台分のスペースがありあいていました。次のトイレ休憩は、那須インターで下りてからのことを考えて、黒磯PA にしました。ここの駐車場も普通車2台分の障害者用駐車スペースがあり障害者トイレも楽に利用できました。


○ とちぎ和牛の美味しい店

那須インターを11時15分頃でて、那須湯本方面に10分ほどで
最初の目的地
 和牛ステーキ桜 那須高原店 に着きました。

この店は“るるぶ”の“日光那須塩原”‘06〜07’で見つけました。旅行雑誌を見て、『那須に行ったら「とちぎ和牛」を食べたい』というのが、今度の旅行の目的の一つになっていました。

入り口にスロープが付いているので車椅子で楽に入れます。
この日一番先の客だったからでしょうか?外の眺めが良い一番奥の角の席に案内されました。

二人ともランチメニューの、金さんは「桜特選牛ヒレ」、和さんは「ステーキとエビソテー」を注文しました。
牛肉はすべて県内産というステーキは、インターネットで利用者の感想を読んだ通り、やわらかくて美味しかったです。
食事の後で店主の岩本さんが「お味はいかがでしたか」と席まで聞きにきてくれました。

ここは、@お肉が美味しい、Aスタッフの接遇が良い、B客席から外の眺めが良い、C障害者用のトイレが完備している、D入り口にスロープがある、と、障害者や高齢者にもやさしい店なので、那須に行ったら寄りたい店になりました。


通りから少し入った場所に林に囲まれるように建っている大谷石の建物 和牛ステーキ桜は、周囲の木々とよくマッチしているお店なので、若者が那須高原で思い出を作るのにも良いでしょう。



※和牛ステーキ桜 那須高原店
                             ↑ (店主の岩本さんと)

〒325-0001
栃木県那須郡那須町大字高久甲字上ノ台4585-4
TEL.0287-62-9555
 

○ ドライブ−那須高原有料道路(ボルケーノハイウェイ)

ランチの後は那須高原のドライブです。時間が早いので那須高原有料道路を那須岳の方まで行ってきました。殺生石のところやロープウェイのところは、むかし来たことがあるのですがはっきりとは思い出せませんでした。
紅葉が色づき始める 紅葉の色づきがだいぶ違う 紅葉の盛り(殺生石で)
紅葉の盛り(殺生石で) 紅葉の盛り(展望台で)
紅葉の盛り(展望台で) 紅葉の盛り(展望台で) 紅葉の盛り(展望台で)



○ 宿(ガストホフ エール)

「明るいうちにペンションの露天風呂に入ろう」と金さん&和さんで相談しましたが、ペンションのチェックインは三時からです。時間があるので「手作りハムのお店」と「チーズケーキのお店」に寄ってお土産を買いました。
ペンションの「ガストホフ」とは、ドイツ語で「心からのおもてなし」を意味するといいます。金さん&和さんはドイツ語を勉強していないので知りませんでした。この宿は、和さんがインターネットで、車椅子で泊まれるバリアフリーの宿を検索して見つけたペンションでした。ペンションに着くと奥さんが外まで迎えに出てくれました。        


玄関のスロープ(エールHPより借用) 102号室 102号室
廊下(手すりがついている) 浴室専用の車イスで露天風呂へ 食堂で

金さん&和さんが宿泊した10月31日は、他に宿泊者がいないので、露天風呂はいつでも貸切で使えました。浴室専用の車イスに乗ったままゆるやかなスロープを通って浴槽まで入れました。車椅子生活をしているとバリアフリーの露天風呂がある宿はとても魅力があります。このペンションのようなバリアフリーの露天風呂のある宿が、全国の温泉地にできることを希望したいと思います。
残念だったのは、露天風呂の他には普通の風呂がありません。楽しみにしていた露天風呂も翌朝は気温が低く入れませんでした。(体への負担の少ない全身シャワーの「座シャワー」と言うのがありましたが、金さんは利用しませんでした。)
建築したときの都合で部屋のトイレに設置型の手すりしか付けられなかったのも残念でした。金さんは、家で壁に固定したL字型の手すりに慣れているので、設置型の手すりは不安定に感じました。
寒がりの金さんの場合、ここは気温が暖かい季節に利用するのが良いのかも知れません。

ディナーは牛フィレ肉をメインにした欧風コ−ス料理で美味しかったです。
イギリスで買い入れたというアンティークの調度品が落ち着いた雰囲気をかもしだしているダイニングも素敵でした。
何よりも嬉しかったのは、オーナー夫妻がとても親切だったことです。脱サラしてペンションを始めた話も聞きましたが、那須高原はペンションが多いので経営も大変だろうなあ〜というのがこのペンションに泊まった感想です。
ただ、このペンションは東京都障害者休養ホームの指定保養施設にもなっているユニバーサルデザインのペンションという特質を持っているので、その特質を活かして頑張って欲しいと金さん&和さんは思っています。高齢者や障害者とその家族にとって、バリアフリーでユニバーサルデザインのペンションは、これからあちこちに増えて欲しいものです。


※ 那須高原ガストホフ エール
  325-0001 栃木県那須郡那須町高久甲6209-8
  Tel. 0287-63-1613


※ バリアフリーのペンション 「那須高原ガストホフ エール」のホームページに「車いすde那須! **車椅子で那須高原を旅しよう**」が載っているので便利です。車椅子で那須高原を旅行するときは利用しましょう。

 

  


熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から