穂高荘 山のホテル

@館内




新穂高温泉 -穂高荘 山のホテルからの眺望-


       2006年5月23日 晴→雨

為せば成る 為さねば成らぬ何事も・・・・・!

 
車椅子生活の金さん 山のホテルの露天風呂に挑戦


信州の松本では晴れていたが、国道158号線で安房トンネルへ差し掛かった頃には、雨が結構降っていた。安房トンネルは、安房峠(標高1,790m)を4,370mで貫く有料のトンネルである。安房トンネルができる前(平成9年12月完成)の峠越えは大変だったらしい。
豪雪の為11月中句より5月上句迄の半年間は通行止めになるだけでなく、 険しい地形と火山地帯の為に地質がもろく、降雨によりしばしば通行止めになったという。
雨も降っているし、安房峠で北アルプスの景色を楽しむ余裕のない、金さん&和さんの自動車は、迷うことなく有料の安房トンネルに入り岐阜県の平湯温泉を経て、奥飛騨温泉郷に向かう。


午後二時半頃新穂高温泉の穂高荘山のホテルに到着した。
雨が降っているので自動車を地下の駐車場に入れる。
 エレベーターで一階に上がりフロントに行こうとすると
 館内の足湯の前で四段の階段に阻まれて上れない。
 和さんがフロントに行って
 車椅子を持ち上げてくれるように頼んでくる。
 程なくして男性スタッフが二人来て車椅子に乗ったまま
 金さんを持ち上げてくれた。
和さんがフロントでチェックインをする。スーさん夫妻はまだ着いていないようだ。

フロントの女性スタッフが親切にきいてくれた。
「ご予約している「日本料理 鈴屋」は東館の二階にあるので、食事の行き帰りに
階段を通ります。階段を通らない南館の部屋も空いていますが、
窓から北アルプスは見えません。 どうされますか?」
と。
スーさんが、折角窓から北アルプスが見える部屋を予約してくれたのだ。
それに、天気予報も明日は晴れると言っている。部屋の変更は丁重に断った。

 部屋は南館の二階206号室っだった。
 今日は雨が降っているので北アルプスは見えない。
 ベッドで休憩しているとスーさん夫妻が到着した。
 「多分大丈夫でしょう」とスーさんが言ったが 念のため
 スーさん夫妻と和さんが露天風呂の下見に行ってきた。
 食事の前に露天風呂に入ろうとフロントに下りていくと
フロントの男性スタッフが「車椅子で露天風呂に行けますかねえ?」と
小首を傾げて心配している。
「先ほど下見をしてきたので大丈夫ですよ!」とスーさんが答える。

 いつの間に作ったのか?
 どこからか、階段のところに使う真新しい木製のスロープを
 ホテルのスタッフ運んできた。
 
「車椅子の人もできるだけ利用しやすいホテルにしよう」
 という、ホテル側の心遣いが嬉しかった。
 和さんがお礼を言うと
 「本当は早くバリアフリーのホテルにしなければいけないのですが」
と申し訳なさそうにホテルのスタッフがこたえた。

地下の駐車場から道路を渡ってスロープカーの乗降場まで和さんが車椅子を押していく。
ホテルのスタッフが一人スロープカーの乗降場まで傘をさして送ってきて
「お気をつけて行ってらっしゃい」と見送ってくれた。


 露天風呂

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熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から