奥飛騨へのドライブ旅行


       2006年5月22日(月) 曇り                 

最近の金さん&和さんの旅行はもっぱら自動車を利用する。
電車や飛行機、船を利用する旅行もたまにするが、回数は少ない。
自動車を利用するのには三つ理由がある。
第一に、いつでも、どこへでも、好きなルートを通って行けるという自由さである。
第二が、戸口から戸口までの運んでくれるという便利さである。
第三は、金さん&和さんの側の理由である。
それは、金さんが車椅子の生活ために自分で荷物がたくさん持てないのと、
介護をする和さんもできるだけ両手を空けておきたいからである。

車椅子の生活をしている金さんとその介護に頑張っている和さん
ドライブ旅行は、「アクティブシニア」を目指す夫婦の実践の一つでもある。

五月の奥飛騨への旅行もドライブ旅行だった。
昨年スーさん夫妻に助けてもらい群馬県にある宝川温泉で露天風呂デビューをしている金さんは、奥飛騨への旅行を楽しみにしていたが、3月4月は寒いのと講演の準備などで、出かけられなかった。
信州生まれで信州育ちの金さんも、脳出血の後遺症で車椅子の生活になってから寒さにまるで弱くなっているので、雪が多いと聞いている奥飛騨への旅行が5月になったのは幸いだった。

埼玉県の北東部に住む六十代の金さん&和さんにとって奥飛騨は遠い。
奥飛騨の旅館に着いた日に露天風呂に入るためには、早めに着くようにしようと和さんと相談した。和さんはそれには途中で一泊するのが良いのではないか?という。
結局、信州の諏訪湖に近い「かんぽの宿諏訪」に一泊することにした。
次はどの道を行くか?である。
これも金さん&和さんで相談して、いつも金さんの故郷に帰るときに使う道を行き、佐久インターチェンジ(I.C)から「中山道」を走ってみることにした。
9時半に家を出発、国道(R)125号→(R)17号→(R)140号を、関越自動車道の花園インターチェンジまで西進して高速道路に入り、藤岡で関越自動車道から分かれて上信越自動車道を佐久(I.C)まで走る。
高速道路にはサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)があるので佐久(I.C)までに2回トイレ休憩をした。佐久(I.C)から一般道に出て(R)142号に向かう。(R)142号には、トイレ休憩など利用者のための「休憩機能」を持つ「道の駅」が少ないようだ。

和田峠を越える(R)142号「中山道」は、以前から一度自動車で通って見たいと思っていた。というのは、若い頃、金さんの読んだ武田信玄の出てくる本に、よく「中山道」が出てきたからである。
戦国時代に、武田信玄が北信濃地域の領有を巡って上杉謙信と戦った有名な川中島の戦いの時にも、この「中山道」を武田の騎馬軍団が越えたことを思うと、自動車で走っていても感慨深いものがあった。


和田峠に向かう途中の長和町長久保で「中仙道」というお店に寄ってお昼を食べた。和さんはお蕎麦、金さんはメニューに載っていた信州名物の一つである「蜂の子ご飯」を注文した。食べて見るとこれが実に美味しい。和さんにも一口あげると、おそるおそる食べたが「あれ、美味しいじゃない!」と驚いていた。
「中仙道」は、古い造りの食堂なので車椅子用のトイレはなかった。そこで、少し走って「道の駅」の「和田宿ステーション」の障害者用トイレに寄った。家に帰ってからインターネットで調べると、「和田宿ステーション」は、「広い駐車場(大型9台・普通車65台)と特産物直売所・郷土料理(食堂)・農産加工所・便所棟などが整備されており、R142号の道の駅としても多くの人に親しまれています。」とホームページに載っていたが、この日はあいにく、特産物直売所・郷土料理(食堂)はお休み(定休日?)だった。

和田峠は「新和田トンネル」ができていたのでそこを通った。
地図で見て、次に湖北トンネルに入る少し前に左折して下諏訪に出る予定だった。そこから諏訪湖の北部を走る道路に行く予定にしていた。しかし、うっかりして湖北トンネルに入ってしまったので、岡谷に出て少し回り道をした。それでも3時前に諏訪かんぽの宿についた。

諏訪かんぽの宿は予約の電話を入れるのが遅く、「バリアフリー客室」(1室)がうまっていた。仕方がないので3室ある洋室を予約していた。
かんぽの宿に限らず日本の温泉地の旅館やホテルは圧倒的に和室が多い。日本もだんだん洋風の家が増えているし、高齢者や障害者でベッドの生活をする人が増えているのだから、これからの温泉地の旅館やホテルは洋室を増やすのが必然になるだろう。その時はバリアフリーの客室も、1室だけでなく複数室設置するのが当たり前の時代がやってくることは間違いないと金さんは思う。
(かんぽの宿の洋室の客室はトイレと浴槽に行くのに段差がある)

諏訪かんぽの宿は諏訪湖を望む高台にあるので、客室から諏訪湖の景色を楽しめる。ただ、残念なのが客室の窓の外に見える電線である。これは日本人の眺望感と電力会社への寛容がなせる結果かもしれないが、せっかくの素晴らしい諏訪湖の眺望と巡り会った感動が半減するのは残念なことである。

かんぽの宿から見た諏訪湖 お料理

諏訪かんぽの宿は、6月末まで『ご夫婦の旅プラン』を実施していた。 下のような各種の特典が付いていて、そのほかに南天の長寿箸がお土産として持ち帰れる。
金さん&和さんは、このプランの料理の他に、郷土一品料理の馬刺を二人前頼んだ。美味しかった。

※「のんびり ゆったり ご夫婦の旅プラン」
期間:平成18年4月2日(日)〜6月30日(金)まで
 土曜日・休前日及び4月28日〜5月5日除く
1日10組限定
お一人様1泊2食 1室2名様以上
11,220円(いいふうふ)
料理長選りすぐりの季節感あふれる料理でおもてなしいたします。

【特典】
○のんびり24時間滞在 チェックイン・アウト12時
○ゆったりとしたお部屋をご用意 8畳またはツイン
○ワイン・フルーツ盛り合わせサービス



2006年5月23日(火) 晴れ

早めにチェックアウトして、9時開館の原田泰治美術館

 原田泰治美術館       


熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から