講演のために車椅子で大阪へ


三日目(2008.12.15 月曜日)晴


今日は家に帰る日である。        −身障者用トイレ−↓
着替えなどの荷物は、朝ホテルから宅急便で家に送る手配が済んでいるので身軽なのが嬉しい。
大阪では、講演の後ネットの友人クロちゃん夫婦にお会いする予定だけで、今日は特段の予定がない。和さんは家で待っている四匹の愛犬たちの散歩が気がかりらしく、11時17分の新幹線のぞみで帰ると明るいうちに着くので散歩が出来ると喜んでいる。

ホテルラフォーレ新大阪は、JR新大阪駅に最も近いシティーホテルで、健康な人は一分で行けるという。金さんのように車椅子でも五分見ておけば十分である。ホテルに身障者用の部屋は用意されていないが、金さん&和さんが泊まった部屋は、身障者用のトイレが直ぐ目の前にあった。和さんが予約するときに車椅子利用者であることを言うと、その部屋を用意してくれた。ありがたいことである。

朝、ホテルのレストランで朝食をとっていると、
窓から早足で通勤する人たちが見えた。

              

朝食は金さんが洋風、和さんは和風にした。



新大阪駅発11時17分ののぞみに乗車するので、ホテルをチェックアウトし、駅へは余裕を持って早めに行った。そのため、駅でお弁当やお土産を買う時間が十分あった。発車少し前に駅員さんが、エレベーターでホームに案内してくれた。新大阪駅から乗る車椅子の人が他にもいた。その一人は中年の女性で一人旅のようだった。その人は客席のある車両に入らずに、東京駅までデッキにいたと和さんが教えてくれた。

東京行き新幹線のぞみ80号の11号車も、新大阪駅でほぼ満席になった。
金さん&和さんの席は、来たときと同じ12番である。
やはりまぶしいのでブラインドを下げた。
天気が良いので左側の窓に気をつけていると静岡から富士山が大きく見えた。あまりの大きさに驚いたくらいである。

のぞみ80号は予定通り13:53に東京駅に到着した。


東京駅に着くと駅員さんが用意してくれたスロープで降りた車椅子の人が三人いた。金さんが3番目だったので、新幹線のホームから下りるエレベーターでも一度に乗れないらしい。駅員さんが、「こちらは地下道を通って行きましょう」と、別のエレベーターに案内してくれた。その地下道は、始めて通った。車椅子になる前も通ったことがない。
駅員さんの話では大正3年に造られたものらしい。長い年月の間には関東大震災や太平洋戦争もあった。それなのに、東京駅の地下道がどこも傷つかずに残って今も使われているのはすごいと思う。

  (上の画像をクリックすると大きくなります)

(下の画像は、東京駅で見た簡易スロープ)

駅員さんに先導されてエレベーターで四番線のホーム
まで上り、上野まで電車に乗った。
上野駅でもホームに駅員さんが待っていて、電車が
着くとスロープを渡してくれた。
やはり駅員さんに先導されて宇都宮線の14:36発が
待っている7番ホームに行く。

栗橋駅に15:30に到着、通勤時間帯には1時間かかるのに
この時間帯は数分早いので驚く。
栗橋駅でも駅員さんがスロープを持って待っていた。

JR東日本の栗橋駅、上野駅、東京駅の駅員さん、JR東海の新幹線東京駅、新大阪駅の駅員さんありがとうございました。大阪市営地下鉄御堂筋線の新大阪駅、なんば駅の駅員さんもありがとうございました。
皆さんのおかげで大阪への旅行、楽しく無事に行ってきました。

和さんが栗橋駅西口の駐車場から、3日間駐車してあった家の自動車を運転してくる。
15:55ようやく家に帰った。留守番のワンちゃんたちが一斉に鳴きはじめる。
和さん3日間ご苦労様でした。
感謝 感謝 感謝

お世話になった関西医療学園専門学校校友会理学療法部会の西口さん、篠原さん、校友会理学療法部会長の西守さんほかお世話になった皆さん、ありがとうございました。


 


熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から