霧降高原とわたらせ渓谷の旅


二日目(2009.7.18)



わたらせ渓谷

金さん&和さんの二日目の渡良瀬渓谷の旅は小雨で始まった。急ぐ旅でもないので9時過ぎにゆっくりとジャパントータルクラブ日光を出て神橋、東照宮方面に向かう。
清滝で国道122号線に入り足尾を目指す。
日足(にっそく)トンネルを群馬県側に抜けると小雨が止んでいた。

最初の目的地足尾では観光案内がある駐車場に車を止めて何を見るか?金さん&和さんで相談した。



足尾と言えば銅山である。一度は見たいと思った「足尾銅山観光」のゲートの前まで行って・・・中に入るのを断念した。

足尾銅山観光がオープンしたのは、1980年(昭和55年)4月で、400年続いた銅山の閉山を機に、その内部を開放し、そこで働いた人々の姿をとおして、銅山の歴史や仕組みを知ることができるという。
この日、和さんが入り口まで行って様子を見てきただけで、金さん&和さん共にトロッコ電車には乗らなかった。
ただ、ここに来て、「足尾鉱毒事件」や「渡良瀬川」、特に足尾鉱毒事件について、明治天皇に直訴を行ったことで有名な「田中正造」のことなどが次々に浮かんできた。
日本の公害の原点といわれる足尾銅山に来てみたが、車椅子の生活をしている金さんがトロッコで坑道を見学するのにはいろいろ困難も多いようだ。


その後でわたらせ渓谷鐵道の通洞駅(つうどうえき)に寄った。隣の足尾駅よりも旧・足尾町の中心街に近く、足尾銅山観光等の最寄り駅ということだが、平日のためか駅舎の写真を撮っている素人カメラマンが一人いただけである。
その昔賑わっていた頃の駅を思うとさびしくなった。
通洞駅の次に足尾駅に寄った。
足尾駅も、今では朝の通勤通学の時間帯以外は、閑散としているらしい。ただし沿線の景観が口コミなどで広がり、わたらせ渓谷線乗車が観光バスツアーに組み入れられることなども増えているので、駅前まで観光バスが乗り入れられることから、シーズン中は日中の団体客の乗車・降車の利用が多くなっているという。
(写真はわたらせ渓谷鐵道の通洞駅(つうどうえき))


   
 足尾駅    通洞方面
     
     無人の待合室


わたらせ渓谷鐵道の駅を見た後で、
足尾の古河掛水倶楽部に行って見た。

ここは、約100年前に銅山の迎賓館として建設され、1部の和風部分は明治末期に改築され洋風2階建てとなり、銅山の宿泊施設や会合に使用され現在も古河機械金属鰍フ福利厚生施設として現役で活躍している。(公開日は、土曜、日曜,祝日)

(写真は古河掛水倶楽部で和さん)


足尾から群馬県みどり市東町の草木湖沿いに建つ富弘美術館に寄った。改築前の美術館に来たことがあるが新しくなってからは始めてである。改築前は身体障害者の星野富弘さんの美術館なのに身体障害者割引がない遅れた美術館だったが、新装されて世間一般並に身体障害者割引の制度があった。
さっそく、車椅子で利用できる障害者トイレにより、その後ゆっくりと館内を見て回った。相変わらず、観光バスで寄る団体客が多かった。

一通り見た後でミュージアムショップを通り抜けた奥にあるカフェに行き
金さん&和さんで自家製パン(くるみ入りライ麦パン−手作りバターとハチミツ2種つき)とホット紅茶で軽食をとった。ここは草木湖畔を望めるので四季おりおりの景色をゆっくりと楽しめるのが良い。

(写真左 美術館の正面)
(写真右 草木湖が見えるカフェ)
※ 富弘美術館ホームページ


富弘美術館から次女に電話しておいたので、桐生に付くと次女夫婦が駐車場まで出てきた。
額に熱さまシートを貼っている所を見ると、まだ風邪が治らないようだ。
金さん&和さんは日光の土産を渡して自動車の中からグッドバイした。

今年は新型インフルエンザも猛威を振るっている。
無理をしないで風邪を治してほしい。元気になってまた遊ぼうと約束して家路についた。

一緒に旅行には行けなかったが、次女の家族にも会えたし良い旅が出来た思う。

(写真は魁人(かいと)と次女夫婦−女の子みたい?だが、男の子である)








熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から