2 妻籠宿散策 2011年10月20日(木) 晴


 馬籠宿の次は妻籠宿(つまごじゅく)散策である。
 妻籠宿へは木曾の峠を通る岐阜県道・長野県道7号中津川南木曽線(ぎふけんどう・ながのけんどう7ごう なかつがわなぎそせん)を通った。岐阜県中津川市を起点とし長野県南木曽町に至る主要地方道である。つづら折れの急カーブが連続する道路だが馬籠宿と妻籠宿を通るため行楽客なども多く、週末や休日には混雑で渋滞する日もあると言う。
 金さん&和さんが訪れた日は幸い平日だったためか空いていて走りやすいかった。なお、木曽路を歩きたい人向けに、全長9キロのハイキングコースも用意されている。

(左の写真 金さんと妻籠宿 アジア系の外国人観光客も多い)
(右下の写真 妻籠宿と観光客)

 妻籠宿はは、中山道(六十九次)の江戸から数えて42番目となる宿場で、中山道と伊那街道が交叉する交通の要所にあるので古くから栄えたという。ただし、行楽地の妻籠宿が整備された裏には、地元の人たちの長い間の苦労と努力、そして協力があったことを忘れてはならないだろう。

 時代が江戸から明治に変わり、各地に鉄道や道路が新たに造られて妻籠宿も宿場としての機能を失い衰退の一途をたどったと言う。
 やがて昭和になり、経済成長の時代に江戸時代の宿場の姿を色濃く残している町並みが見直されて、全国に先駆けて保存運動が起こったと言う。
 ここ妻籠の人たちは町並みを守るために3原則をつくった家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」である。

 ここで生活しながら、「江戸時代の町並み」という貴重な財産を、後世に伝えて行こう努力しているのは素晴らしいことだと思う。

(左上の写真 妻籠宿の民宿)

 全国に先駈け(昭和43年)て、町並み保存が始められたことが評価されて、 昭和51年(1976年)に、国の重要伝統的建造物群保存地に選定されているのは当然のことだと思う。
 妻籠宿を散策していてもお店が目立たないので商売っ気が感じられない。そのため金さん&和さんはつい何もお土産を買わなかった。他の地方では、呼び込みなどもやっている宿場町がある中で、ここは珍しいのではないだろうか?


(左の写真 妻籠宿本陣)
(右下の写真 妻籠宿脇本陣)


 妻籠宿は比較的平坦な道が多く道路も石畳ではなくコンクリート舗装である。見栄えはともかく歩行者には歩きやすく、車椅子での散策にも向いている。見栄えよりも実用を重視した方が訪れる人には有り難いと思う。結構高齢の観光客も多かった。
 また、和さんが調べていった中央駐車場に車を駐車して、尾又橋を渡り妻籠宿を散策したのは正解だったと思う。車椅子で散策するには便利だった。

 なお、駐車料金は馬籠宿では無料だったが、妻籠宿では保存事業に活用されるということで、普通車が¥500だった。妻籠宿の案内図を駐車場でもらえるのは良かったと思う。
 また、トイレは、駐車場と町並みの中にもあるので安心である。
 
 車椅子で馬籠宿、妻籠宿を散策したので、今日は金さん&和さんで国道19号をのんびりドライブして、次の宿である浅間温泉みやま荘へ向かおうと思う。

     
 妻籠郵便局 湯屋  延命地蔵 

※ 妻籠郵便局:郵便局内に日本の郵便制度の歴史資料を展示。窓口では郵便事業会社の切手とハガキ等を販売
※ 湯屋:お食事・お茶処:五平餅など、店内は田舎へ帰ったようなホッとした民家
※ 延命地蔵:光徳寺の和尚が、蘭川(あららぎがわ)から地蔵尊像の浮かび上がっている岩を運んできて安置したもの

 
※ 妻籠観光協会 -木曽・中山道 妻籠宿
 :http://www.tumago.jp/

※ 浅間温泉みやま荘:http://miyamaso.org/ ここも公共の宿である。




熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から