日本三大美肌の湯
・・・車椅子で楽しめる「かんぽの宿栃木喜連川温泉」・・・ 


○ かんぽの宿栃木喜連川温泉

創作料理を食べ浮世絵を鑑賞したので、次の楽しみは温泉です。
実は今度の旅行で和さんが「かんぽの宿栃木喜連川温泉」を選んだのには理由がありました。
それは、金さんが時々旅行で経験する
「温泉に旅行しながら車椅子のため温泉に入れない」という悔しい思いをしないようにすることです。

「かんぽの宿栃木喜連川温泉」のホームページを見ると、次の3つがそろっています。
1 バリアフリー洋室ツイン 1室
2 露天風呂付家族風呂が完備
3 日本一を自慢する弱アルカリ性の良質泉である喜連川温泉は、源泉のみを使用して
 おり「日本三大美肌の湯」でもある。
ここの、バリアフリー洋室が予約できればいうことはありません。和さんが電話をすると、幸い10月2日(火)が予約できました。

一方、金さんには2007年10月から郵政民営化が実施されるのでかんぽの宿のサービスがどういう風に変わるのか?を、実際に体験しておきたいという興味がありました。

※ 民営化とかんぽの宿
「施設の運営は、日本郵政公社から株式会社かんぽ生命保険ではなく、日本郵政株式会社が引き継ぎ、一般の旅館・ホテルと同様に、簡易保険の加入の有無にかかわらずご利用いただける施設として運営を行うことになりました。(※かんぽの宿ホームページ Q&Aより引用)」

那珂川町馬頭広重美術館からかんぽの宿栃木喜連川温泉までは自動車で30分ほどでした。

○バリアフリーの洋室ツイン の部屋に泊まる

かんぽの宿栃木喜連川温泉にはバリアフリーの洋室が1室設置されています。(2階のエレベーターから一番近い客室)
洋室の部屋の一部をやや高くして(4畳半ぐらい)畳みが敷いてあるので付き添いの人が使えます。

<配備品>
1 介護用ベッド 電動リモコンで背もたれの角度調節が出来るため、ベッドの昇り降り等が容易にできます。
2 バリアフリー洋室 各所の手摺等、車椅子に乗ったままでもご利用いただけるような作りになっています。
3 補助ドアノブ ドアの取っ手やカギの開閉が楽にできます。
4 電動座椅子 立ち上がりやすいように、座面が電動で高くなる座椅子です。
※ 客室は全室ウォシュレット付洋式トイレ完備

※ <配備品>は、かんぽの宿栃木喜連川温泉のホームページより引用

 

写真はバリアフリーの浴室、洗面、トイレの部屋
この部屋には車椅子で行けます。
トイレはウォシュレット付洋式トイレです。









○バリアフリー関連貸出用品一覧

1
 車椅子-館内を楽に移動できる比較的軽量な作りになっています。
2 浴室用車椅子-浴室内でも使用できる車椅子です。座面は取り外しができます。
3 四脚杖-杖の先が四脚に分かれているため、転倒しにくく安定しています。
4 バスシート-浴室内に設置されている椅子です。
5 高座椅子-回転部分があるため、通常の座椅子より座面が高くなっています。主にレストラン小上がりや中広間の座敷で使用します。
6 自助用箸・フォーク・スプーン-箸同士が繋がっているため非常に持ちやすい構造になっています。スプーン・フォークもグリップの部分が大きく支えやすいので安定します。レストランにて貸出いたします。

※ かんぽの宿 栃木喜連川温泉のホームページより引用

○「日本三大美肌の湯」に入る

栃木喜連川温泉の露天風呂付家族風呂は予約制です。
チェックインの時フロントで空いている時間を聞くと、「今すぐの16:00から16:50分が空いていて、後は夜の20:00から空いています。」ということでした。
「到着して直ぐじゃ疲れない?少し横になって夕食が済んでからにしたら」と、和さんが心配していましたが、金さんは食事の時にグラスワインを飲もうと計画(?)していたので、直ぐの16:00から入浴することにしました。急いでバリアフリーの部屋に荷物を置くと直ぐ家族風呂に向かいました。脱衣室で裸になると、バスタオルを敷いた車椅子に乗ったまま浴室に入り、湯船の端の窓の方にある手すりに掴まって立ち上がります。和さんが身体にお湯をかけてくれます。次に和さんが先に湯船に入って、手すりに掴まっている金さんを湯船に誘導しようとしますがこれがなかなか大変です。それだけに、二人がそろって湯船に入ったときは感動しました。
ここの温泉は、入浴後も肌がすべすべ、しっとりしていて、さすが日本三大美肌の湯に選ばれているだけのことはあります。
金さんが気に入ったので翌朝もう一度入れてもらいました。

栃木喜連川温泉のホームページによると、「日本一を自慢する弱アルカリ性の良質泉である喜連川温泉は、昭和56年に湧出した新温泉です。泉質は、硫黄、塩分、鉄分を豊富に含む弱アルカリ性高温泉で、全国的にも稀に見る良泉と言われています。」。

※日本三大美肌の湯

喜連川温泉は、中央温泉研究所と温泉旅行博士藤田聡によって「日本三大美肌の湯」に選ばれています。(残り2つは斐乃上 ( ひのかみ ) 温泉 (横田町・島根)、嬉野温泉(嬉野町・佐賀))。

○ 注目の料理

秋プランの料理から金さん&和さんで相談して「花路プラン」を選びました。その他に10月2日だけの民営化記念イベントとして、「ゆでタラバガニ」食べ放題が付いていました。
旅行先では、料理の種類も量も多いのでつい食べ過ぎてしまう傾向があります。この時もそうでした。料理が順番に出る間に、「カニの食べ放題」はバイキング形式のように自分で好きなだけ持ってくるようになっていました。
もともとカニが大好きな金さんです。和さんに2回持ってきてもらいました。
予定通りグラスワインも注文しましたが金さんは半分しか飲めません。いつものように和さんに飲んでもらいました。
残念だったのは、霧降高原牛のすき焼きが、ゆでタラバガニに相殺されたのか思ったほど食べられなかったことです。

○翌

朝食はバイキングだったので、松の実がゆを軽く頂きました。
家族風呂が気に入ったので和さんに無理を言って朝も入れてもらいました。利用は、1回50分利用で1,575円となっていますが、身体障害者手帳を持っていたので無料でした。

一階に喫煙室が設置されていました。金さん&和さんは喫煙しませんが、ロビーで喫煙する人がいると、せっかくの旅行も嫌な思い出が残ります。
喫煙室があると、喫煙する人だけでなく喫煙しない人にとってもありがたいことです。
まだ、全面的に禁煙になっていない施設では、分煙の場所を設置してもらうと嬉しいと思います。

○感想

かんぽの宿栃木喜連川温泉は、東北自動車道を利用すると金さん&和さんの家から90分程で行けます。「露天風呂付き家族風呂」は車椅子の生活をしている金さんが、「日本三大美肌の湯」は和さんが気に入ったので、これからも、時々利用したいと思います。



 
  


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