旅先で食事やお茶の出来る気に入ったお店を発見するのも旅行の楽しみの一つです。
今度の喜連川温泉への旅行では、和さんが旅行の情報誌で探したさくら市氏家にある「創作料理くらしっく」に寄りました。
このお店は、「モーブ企画」という会社を立ち上げたオーナーが、80年前の米倉(こめぐら)を改装して2005年3月にオープンしたものです。もと米倉だったお店は、蔵そのもので、外装からはレストランの雰囲気を感じません。−写真左−

創業の理念である次の二つが活かされているようです。
1.もともとそこにある建物、環境をできるかぎり保存
 し、その価値を活かし飲食店へ転用する。
2.お客様には建物や環境の価値に触れ、そこで過す
 ことをテーマにしたサービス等を商品化する。

金さんは、「古い価値ある建物を取り壊して、無機質なコンクリートのビルに建て替えるのが近代化と誤解している人が多い昨今の世間の風潮に一石を投じたもの」のように感じました。

大皿に10品の小鉢が乗った「くらしっく創作セット」はご飯と味噌汁の他にデザート、コーヒーも付いて1500円でした。
種類が多いので全部食べられるか心配でしたが、小鉢なので全部美味しく食べられました。

※ 左の料理の画像は、創作料理くらしっくのホーム
  ページよりお借りしました。



念のため、和さんにトイレに寄ってもらいましたが、車椅子で入れる障害者用のトイレは無いそうです。
「もともとそこにある建物、環境をできるかぎり保存し・・・」と言う理念に、ユニバーサルデザイン、バリアフリーという新しい理念を融合させるのは難しいことかも知れません。でも新しい発想のお店だからこそ、障害者や高齢者がもっと利用しやすいお店にして欲しいと願うものです。

2007年11月に栃木市に「とちぎ蔵の街店」がオープンする予定らしいので、今度、栃木店にも金さん&和さんで行ってみようと思います。
街おこしに結びついた新しい発想の飲食店経営に、
ユニバーサルデザインの理念が加わることを期待して、「創作料理くらしっく」を後にしました。

※ 追記

当日、金さんは利用しませんでしたが、後日「創作料理くらしっく」の店内に車椅子専用トイレが完備されていることがわかりました。金さんの調査不足で申し訳ありませんでした。




 
  


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