久しぶりの下田 ホテルジャパン下田 ランディーズに試乗
河津バガテル公園

    下田ドライブ旅行
    


○ホテルジャパン下田 

ホテルジャパン下田は下田市吉佐美の岬に建っています。
ホテルの入り口にゲートがあり、制服を着た従業員がメンバーカードのチェックをしていました。
十数年前にここを初めて利用したとき、ホテルの制服を着てカードのチェックをする男性従業員が格好良く、子供たちが大喜びしたのを思い出しだしました。

車寄せに車を止めると、女性の従業員がカートを押してきてくれました。それに荷物を乗せ、金さんが車椅子に移ってフロントに向かいます。
ロビーは六階まで吹き抜けの広々とした空間になっていて、端には下田にふさわしい船「咸臨丸」の実物5分の一の模型が展示されています。

部屋は本館7階にあるセミスイートの部屋でした。
夕食の時間を予約する時にフロントで和さんが聞いた話では今晩洋食を利用するお客さんは少ないようです。
7階の部屋でカード式のカギを開けて中に入ると前にはなかった車椅子でも上れるスロープが付いていました。部屋は和室が8畳でそれと続く洋室にはベッドが二つとテーブルセットが置いてあります。窓際に行ってみると外の割合広いテラスにもイスが置いてありました。

テラスから岬の両脇に広がる多々戸浜、入田浜が見えます。夏は海水浴で賑わうところですが5月の曇天の今日はサーフィンを楽しんでいる若者が何人か見えるだけです。

ホテルジャパン下田は、会員制リゾートホテル「ジャパン・ トータル・クラブ」の持つホテルです。金さんがこのクラブの会員になったのは今から16,7年前、一回目の脳出血から復帰して間もなくでした。
夏休みに3人の子供たちを連れて行くために、会員制リゾートホテルの中から選んでローンで購入したものです。当時まだ子供たちが小さかったので、夏休みに楽に予約が取れるので嬉しかった記憶が残っています。その後ようやく支払いが済んだ会員権もバブルがはじけて価値も激減しているようですが、もう夏休みに子供たちに付き合って旅行するということも無くなりましたから、これからは、金さん&和さんで平日の空いているときにのんびりと利用したいと思っています。

このクラブのリゾート施設は、下田、箱根、日光、軽井沢など、どこも交通に便利な首都圏近郊にある国立公園内に立地しています。その中でも人気のあるのが、全室オーシャンビューの素晴らしい景観を誇る「ホテルジャパン下田」でした。ただ、建設後20年ぐらい経っているので一部しかバリアフリー化していません。金さんのように車椅子の生活をしている人や、高齢者が利用するには一部ではなく更にバリアフリー化が望まれるところです。

このクラブは、会員とビジターを徹底的に差別化するステイタス性の高さがもう一つの特徴だそうです。メンバーズオンリーのリゾート施設は他にもありますが、ここまで徹底した運営をしているクラブは他にはないそうです。経営的にはメンバー以外も広く受け入れた方が楽かも知れませんが、メンバー主体のクラブ運営という発足時の観点からは今のままで良いのかも知れません。

金さん&和さんがホテルジャパン下田で気に入っている一つが食事です。
一階の和食堂「春の海」はウェストビーチの入田浜に面していて、窓辺には胡蝶蘭が並んでいます。ここを利用するときは、必ず二泊以上するので、いつも一日はこちらの食堂で海の幸を使う和食をいただくのが楽しみでした。しかし、今回は洋食ごのみの息子と一緒なので、二日とも二階のレストラン「カトレア」でフランス料理を食べました。金さんは麻痺があるのでナイフとホークは使えませんのでお箸を借りました。「失礼ですが、お肉は切っておきましょうか?」と親切に声をかけてくれたのでお願いしました。
洋食もなかなか美味しかったです。夜は寿司どころから部屋にルームサービスもしてくれます。朝食は、7日も8日も一階の広い和食堂「春の海」でバイキング形式の食事でした。(写真)
ただ、二日とも利用客が少ないので、浜辺の景色を見ながらゆっくりといただけました。

ホテルジャパン下田の建っている岬の岩場は、昔、江戸城建設の際の伊豆石の石切場として掘られていたらしく、岬の地下には洞窟が張り巡らされているようです。一階からエレベーターで下りて浜に通じるトンネルに出た所に、ホテル建設時に発掘されたという江戸時代のものとみられる仏像が祭ってありました。このホテルの敷地内から湧いている温泉を洞窟に引いて利用しているのが洞窟風呂の「海泉洞」です。今回は車椅子の金さんは利用できないので和さんだけが利用しました。
洞窟風呂はけっこう広く、湯舟は階段状に分かれて3つあります。一番下の湯舟は岬の突端の崖の中腹に口をあけているので、窓から眼前に太平洋を臨むことができます。
ただ、洞窟風呂全体が薄暗いので、和さんも「夜間は女性一人では入れない」と言っていました。

※検索エンジンで探すと次のホームページにホテルジャパン下田の写真がたくさん載っていました。
 興味のある方はご覧下さい。▽

ジャパントータルクラブ・ホテルジャパン下田(kamesan)

 
  


熟年夫婦の田園生活 車椅子の視線から